映画【ゾンビ・リミット】の感想&ネタバレです。
ゾンビの作品って世界が崩壊気味で、ゾンビがどわぁぁーっと出てきて、生き残りが数少なくて、ドンパチ派手にやって、主役が生き残っておしまい。といったパターンが多いのですが、今作は違います。ヒューマンドラマです。ホラーじゃないよ。
パッケージも邦題も見直した方が良い
商業的な観点だけでいえば”ゾンビ”とつける方が良いのかもしれませんが。
パッケージと邦題から、いつものドンパチを期待して私も視聴しました。
そしたらいつまで経ってもアクションシーンが無いから寝落ち…。
寝落ちした映画なので期待してなかったのですが、時間ができたときに再視聴して、あの時は寝落ちしてごめんなさいって言いました。
面白かったです。
ちょっと大人向けゾンビ映画ゾンビ・リミットをご紹介。スプラッターや痛快アクションなどはありませんので、そういうの求めている場合は別の映画を観て下さい。
あらすじ
幸せなカップルのケイトとアレックス。ケイトは、ゾンビウイルスに感染した患者“リターンド”をサポートする病院で働いている。リターンドの保護に反対する人々も多く、過激なグループは暴動を起こしていた。そして、まことしやかに囁かれる噂が出回る。ゾンビウイルスを抑制するワクチンの残数はあと僅かである、と。ケイトとアレックスは、大量のワクチンを抱えて逃亡することを決意。ワクチンが無くなっていく恐怖、政府に発見される恐怖に怯える二人だが、本当の恐怖は別の所にあった。
hulu
今作のゾンビ
- 感染後36時間以内にワクチンを打つことでゾンビ化を抑えることができる
- ゾンビ化を防ぐには毎日ワクチンを1本打つ必要がある
感想
本作ではゾンビの事を”リターンド”と呼んでいます。
ウイルスに感染してしまったが、ゾンビ化前にワクチンを投与したことにより、ゾンビ化を止める事ができた人たちを呼びます。
しかし、毎日ワクチンを打たなければゾンビ化します。そんなリターンドに対してどう感じますか?
ゾンビと社会問題
この世界ではゾンビが社会問題になっています。リターンドをあえて”ゾンビ”と呼び、危険だから始末しようとする人。隔離すべきだと訴える人。差別や偏見です。
無理もないよなぁ。たった1日ワクチンを投与できなかった場合、ゾンビ化して周りの人を襲うわけだからね。私だったらリターンド保護には反対してしまうかも。正直怖いですし。
主人公のケイトは恋人のアレックスが実はリターンドということもあり、当然リターンド肯定派。
ワクチン争奪戦
ワクチンの数に限りがあるという噂が広がり、ワクチンの供給が安定するまで生き延びるための争奪戦が始まります。
ケイトは仕事上ワクチンを扱っているため、多くのワクチンを確保し(ズルい)、アレックスと逃亡。
争奪戦は見応えありです。誰を信じるのか、どうやってワクチンを確保するのか。
「おいっそりゃねーぜ!…でもわかる。わかるよ。」って感じです。
分かりにくくてすみません。ぜひ本編を見てください。
この辺りのお話はドラマ性が高く、ゾンビ映画を見ていることを忘れますよ。(もはやゾンビ映画ではないかもだけど)
強烈なラストシーン
以下がっつりネタバレを含むので、視聴しようかなと思っている方はご注意ください。
製作者の人間性疑うよ!
でも作品として私は嫌いじゃないです。
以下ネタバレ
ケイトは必死にワクチンを探し求めますが、せっかく手に入ったワクチンも奪われ、結局アレックスは間に合わず。
2人の最後のシーンは辛いですね。さらにアレックスはゾンビ化する前にケイトに銃で終わらせて欲しいと頼みます。
そしてケイトは銃を手に取る。
バッドエンドですな。もうちょいハッピーな終わり方を見たかった気もする。
んんっ?まだ続くぞ。
アレックスと別れ、停めていた車に呆然としながら戻るケイト。なぜか後ろの夜空に花火が上がる。なんか変な感じ。
そしてケイトと一緒に働いていた博士的な人が、何やら嬉しそうに駆け寄ってくる。なんだこいつ?こんな時に。嫌な予感してきたぞ‥。
「ついにワクチンが完成したんだ。数時間前に発表して、配布しているところだ」
ちょっ!?うわーまじか。えげつねぇ。思わず私も呆然としました…。
これは映画【ミスト】を彷彿とさせます。ミストもオススメなので是非視聴してみて下さい。こちらも救われない映画ですが‥
エンドロール後にも少し映像があって、若干救われる気持ちで終えることができるので、最後まで観ましょう。
多分これはあまりにもつらいエンディングを見た視聴者に対する製作者の配慮かな。
もちろん賑やかなゾンビ映画も大好きなんですが、【ゾンビ・リミット】のようなドラマに主体を置いた作品も良いですね。
他にもこういうゾンビ映画あるのかな?あれば是非観てみたい。
評価:90/100
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