普通の会社員だった妻がフリーランスになって1年半。結婚当時は妻がフリーランスになるなんて、考えたこともありませんでした。
妻にフリーランスになりたいと相談されたときに私が思った疑問。
「フリーランス!?それって大丈夫なの?」
一般的な会社員であれば、保証もあまりないフリーランスは当然不安に感じると思います。各種手当は会社員に比べて乏しいですから。
そこで当記事ではフリーランス転向を考える会社員向けに、以下のことをお伝えいたします。
- なぜフリーランスに転向したのか
- フリーランスに転向するときの不安について
- どんな人がフリーランスに向いているのか
あくまで一例ですが、リアルな情報をお伝えするため、実際に会社員からフリーランスへ転向した妻にインタビューしてみました。
新卒でWEBデザインの会社へ就職。入社5年目に副業を開始。
会社員との兼業2年を経て、6年勤めた会社を退職し、フリーランスへ転向。
現在フリーランス2年目。今年は3月に出産したため仕事量をセーブしつつも、出産後1ヶ月で仕事再開。
今回は「ぶっちゃけフリーランスってどうなの?」といったアバウトな疑問を投げかけます。
インタビュアーはもちろんこの方
目次
なぜフリーランスになろうと思ったのか?
やりたいことを仕事にしたかった
私は新卒からずっとWEBデザインの会社で働いていました。
就活中から他の業種は一切目もくれず、とにかくWEBデザインの仕事ができる会社のみにしぼっていました。
最終的に念願かなって希望の会社に就職することができました。
やりたかったWEBデザインの職種に就くことができ、楽しく働いていましたが、入社5年目にして転機を迎えます。
きっかけはもともとやってみたかった、印刷物のデザインを自分で始めてSNSにアップしたことでした。これがのちの副業です。
当時会社ではWEBデザインとHTMLや簡単なJavaScriptコーディングの作業をメインで行なっていました。
しかし、社内で少しずつ個人の担う役割が変わっていき、PHPなどのプログラミング知識をつけなければならないと感じるように。
必要に迫られるまで勉強もあまりしてこなかったんだ。
でもできる仕事を増やさないと他の人に迷惑がかかるし、社内ではプログラミングができない = 仕事できない人というレッテルがつきつつあった。
これはさすがに勉強を始めないといけないと思ったんです。
ただ、その時兼業で始めていた副業が本当に楽しくて。技術や経験がないから人一倍時間もかかるし、それこそ勉強しながらコツコツ頑張っていました。
会社のあと帰宅して22時以降から…
朝4時に起きて会社に行く前に…
休日は予定も入れずに…
時間さえあれば熱中して取り組んでいました。
これからプログラミングの勉強をするとなると、この副業の時間を削らなければいけないかもしれない。
それって本当に自分がやりたいことなんだろうか?
一度しかない人生、自分が好きだと思った仕事をやりたい。
これが副業を本業にしてみたい、フリーランスになりたい、と思ったきっかけでした。
副業として自分の“好き”を突き詰めた
社内の雰囲気は良く、WEB制作会社にしては残業も多くないし、恵まれていた環境だったと思います。
小さい会社であれ、会社員というレールを外れるのは勇気がいることでした。
失敗したらどうしよう?ここまで正社員で働いてきたから産休や育休制度を使いたい…などなど。
ただ、会社の福利厚生があまりよくなく、ボーナス・残業手当・退職金はすべてなし。(ついでに給与明細も出なかったし、健康診断もなかった)
有給もあまりとる人がいない(人数が少ないので迷惑がかかってしまう)などと大手に比べると「会社員でいるメリット」が少なかったんです。
なので踏ん切りはつきやすかった方かもしれません。
出産も考えていたものの、フリーランスになることによってもらえたはずのお金がもらえなくなるのは自分の責任。
そこは夫に頼ることはしたくなかったので、産休・育休でもらえたはずのお金を計算して、その金額が貯金できるまでは辞めないと決めていました。
フリーランスは会社員に比べて保証が少なく、けがや病気をしたからといって有給はありません。いつ仕事がなくなるかもわかりません。
準備段階である程度の貯金は必須だと思います。
兼業はまぁまぁきつかったですが、当時年収は約300万で、副業を頑張り2年で600万くらい貯金をしました。
フリーランスになることは、結婚していたからこそできた選択肢だと思っています。
夫にはリスクのある職業へ転向することについて申し訳ないと思っていたのですが、
「会社員とフリーランスという働き方をそれぞれすることで、様々なリスクを下げられる」
という言葉を聞き、背中を押してもらいました。
フリーランスになった感想は?
仕事ができることにありがたみを感じるようになった
大きく変わったなと思うのが、「仕事をやらされている」という感覚から「仕事をやらせてもらっている」という感覚になったこと。
会社員の時は用意された仕事を会社の意向に沿って進めることが大切だと思っていたので、指示されたことに応えるという感覚でした。
「あぁ仕事めんどくさいな」「会社行きたくないな」と思うことも少なくなかったです。
いわゆる普通のサラリーマンの方が思うような感じで、金曜日は嬉しかったし、月曜日は憂鬱でした。
望んで入った会社だったのにいつのまにかそんな風に思うようになってしまっていました。
でも、フリーランスになってみて、仕事ができることは当たり前ではない、仕事があることに感謝できるようになりました。
今では金曜も月曜も関係ないですが、自分のなかで「はたらく」ことの価値観が変わったなと思います。
他にも良かったこととして、このようなことがあります。
- 自宅で仕事ができるので、通勤のストレスがなくなった
- 疲れたら好きなときに昼寝したり、平日に友人と会ったり、自分のペースで仕事ができる
- 愛犬をひとりぼっちでお留守番させないで済む
ちょっと番外ですが、妊娠中につわりがあったときも「通勤がない」「疲れたらすぐ休める」この二つがあるとだいぶ助かりました…。
想像できたことですが、会社員時代よりも人と接する機会が減ります。食事も基本1人です。
夫が夜帰ってくるまで喋り相手もいないので少しストレスになることも…なので、意識して友人と会う日を作るなど工夫をしました。
また、万が一自分にもしものことがあった時はどうしよう?などの不安やプレッシャーが常にあります。
助けてもらえる同業の方と知り合いになりました。
どうしても手が足らない場合には仕事を手伝ってもらうことも。悩みも相談できるので心強いです。
幸い今のところ体調を崩して仕事に支障が出たことはありません。でも全ては自己責任!フリーランスの自己管理は必須だと思います。
フリーランスに向いている人って?
仕事 = 趣味感覚の人
フリーランスは好きなことを仕事にできるところが強みだと思っています。
なので寝ても冷めても熱中できるような、自分の時間を削ることが惜しくないような、大好きなことを仕事にするのが良いのでは!と個人的には思っています。
会社から帰ってきた後に、疲れなんて気にもせず、わくわくしながら取りかかれること!
仕事というよりはもう趣味に近いと思っています。趣味が仕事になるなんて本当に恵まれていると思います。
あとは現実的には
- スケジュール管理が得意な人
- 税金関係のことに詳しい人(勉強できる人)
- 健康な人(すぐ風邪ひく人は向いてないかも)
また、確定申告などやるべきことが増えるため、調べる力や管理能力は必要だと思います。
苦手な方は税理士をつけたりするのかもしれないですが、最初は金額的にハードル高いと思いますしね。
と、現実的なことは色々ありますが、
「これやりたい!」というなにかを持っている人が向いていると思います。
会社員時代の仕事は誰でもできる仕事をしていました。でも今は少し違っています。
お客さんから「あなたに頼みたい」と選んでもらっていること、自分が必要とされていることはすごくモチーベションになり、幸せを感じます。
今回は以上となります。次回はどうやってフリーランスになったのか、もう少し踏み込んでインタビューしてみたいと思います!それでは。
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