兼業パパブロガーのタクマ(@takumanimu)です。
妻はフリーランスのデザイナーとして働いているのですが、通常の自治体が運営する国民健康保険から、文芸美術国民健康保険へ切り替えました。
妻の文芸美術国保の申請通ったー!
これで毎月の保険料4万くらい安くなりそう。これはでかいぞ‥。
— タクマ@兼業パパブロガー (@takumanimu) 2018年7月18日
これで毎月の健康保険料の支払が約40,000円も安くなったのです。
嘘でしょ!?と思われる金額ですが、なぜこのように安くなるのか説明していきます。
当記事の対象者は以下のような人。
- フリーランスとして文芸、美術及び著作活動を行なっている
- 現在国民健康保険料として、年間235,200円以上支払っている
目次
文芸美術国民健康保険は保険料が一定
文芸、美術及び著作活動に従事しているフリーランスを対象とした保険組合です。
法人化している場合や、従業員の方は健康保険が強制適用となるため、文芸美術国民健康保険に加入することができません。
なぜ保険料が下がるのか?
会社員が加入する健康保険や、自治体が運営する国民健康保険は収入によって毎月の保険料が増減します。
しかし、文芸美術国民健康保険は保険料が一定です。
どれだけ稼いでいても、稼いでいなくてもみんな同じ保険料。
そのため、収入が多い人は文芸美術国民健康保険を利用すると、保険料負担を下げることができるのです。
平成30年度の文芸美術国民健康保険料金
組合員(本人) | 月額19,600円 |
---|---|
家族(1人あたり) | 月額10,300円 |
介護保険料(40~64歳) | 月額4,000円 |
妻のように40歳未満、独身または家族を扶養していない人は月額19,600円です。
切り替えによってお得になる目安は年間の所得が300万越え
国民健康保険の支払額は下記HPで算出できるので、シュミレーションしてみましょう。
シュミレーション結果が19,600円を上回る場合は、切り替えによって保険料がお得になります。
サンプルとして平成30年度の東京都大田区で算出してみました。
所得300万で月額25,476円という結果に。年間の所得が300万を超える場合は十分お得になりますね。
国民健康保険の月額上限額は64,166円。この場合の差額は4万円以上。
自治体の運営する国民健康保険は、自治体によって保険料が変わるのでご注意ください。また、保険料は年度によっても変わるので最新の保険料を確認しましょう。
基本的に負担額は年々増加しています…。
(文芸美術国民健康保険も健康保険も同様ですけどね)
文芸美術国民健康保険に加入するには?
文芸美術国民健康保険へ加入するまでに2つの審査があります。
この審査には多少の手間と時間がかかります。
- 加盟団体への加入審査
- 文芸美術国民健康保険への加入審査
文芸美術国民健康保険組合の団体に加入する
まずは加盟団体に加入する必要があります。
加盟団体は文芸美術国民健康保険組合のHPに一覧化されています。この一覧からご自身の仕事にあった組合に加入が必要です。
妻は主に紙媒体のデザイン業を行なっているため、『日本イラストレーション協会(JILLA)』に加入しました。
加盟団体に入れないと、文芸美術国民健康保険に加入することができません。
デザイナー、イラストレーター、漫画家、作曲家、写真家、映画制作などの文芸、美術に関する仕事が主な業務な人であれば加入が可能かと思います。
また、団体によって加盟時の手数料や、年会費がかかりますのでご注意ください。
JILLA加入時の料金
加入手数料 | 3,000円 |
---|---|
年会費 | 24,000円(月額2,000円) |
出資金 | 25,000円 |
加入手数料は加入時の1回のみの支払。
出資金は脱退時に払戻しがあります。以下に注意点を引用します。
JILLAの財産が出資の総額より減少したときは、当該出資額から当該減少額を各組合員の出資額に応じて減額した額になりますことをあらかじめご了承ください。
払戻請求期間は、通常総会後2年間です。
加入申請には事業として制作した作品や確定申告書の提出が必要なので、準備をしておきましょう。
文芸美術国民健康保険へ加入する
無事に加盟団体への加入が済んだら、次は文芸美術国民健康保険への加入申請が必要です。
加盟団体と別の審査基準があるため、たとえ加盟団体に加入できたとしても、実態がデザイン業ではなく、プログラマーやSEの場合は文芸美術国民健康保険の審査に通ることができません。
アフィリエイター、ライター、プログラマーなどはここで審査に落ちてしまいます。この審査は結構厳しいです。
妻はデザイン業一本なので全然大丈夫だろうと思っていましたが、追加で作品の提出を求められるなど、しっかりと審査をしている印象でした。
文芸美術国民健康保険のまとめ
最後に文芸美術国民健康保険についてまとめます。
文芸美術国民健康保険にすべき人は以下のとおり。
- デザイナー、イラストレーター、漫画家、作曲家、写真家、映画制作などの文芸、美術に関する仕事をしている
- 現在払っている毎月の健康保険料が約25,000円を超える人
- 当面の所得が年間300万円を超える人
たとえ加入の条件を満たしていても、所得が300万円を下回る場合、自治体で加入する国民健康保険より値段が高くなることも。
もちろん加盟団体からの脱退は可能ですが、加入も脱退も手間がかかります。
ご自身の状況をよく判断した上で切り替えすることをおすすめします。
安定的に高収入であれば加入がおすすめ
年間800万くらい所得がある人は大幅に保険料を下げることができますので、ぜひ加入を検討してみてください。
文芸美術国民健康保険についてご紹介しました。
会社員に比べて各種制度が充実していないフリーランス。
文芸美術国民健康保険のように、ご自身に有利な制度をうまく使って、大切なお金を残す努力をしてみてはいかがでしょうか。
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